【とっても丁寧に理解していく】サラリーマンの給与所得の求め方
本ページではサラリーマンの給与所得の求め方について丁寧に説明したいと思います。
詳しい内容は国税庁のサイトが参考になります。
給与所得とは?
年収から経費を差し引いたものがいわゆる所得なのですが、サラリーマン(=会社勤めの人)の場合、税金計算上の経費は年収に応じて決まっています。
サラリーマンの年収からこの計算で決めた経費(=給与所得控除)を差し引いたものを給与所得と呼びます。
「給与所得 = 年収 – 給与所得控除額」
給与所得を求める流れ
上記の計算式を順序立てます。
1. 年収を求める
2. 給与所得控除を求める
3. 年収から給与所得控除を引く
1. 年収を求める
年収はその年の1/1~12/31の収入を足し合わせます。
仮に年収500万円のサラリーマンだとして話を進めます。
2. 給与所得控除を求める
年収を以下の表に当てはめます。
収入 | 給与所得控除額 |
162.5万円以下 | 55万円 |
162.5万円超 180万円以下 | 収入×40% – 10万円 |
180万円超 360万円以下 | 収入×30% + 8万円 |
360万円超 660万円以下 | 収入×20% + 44万円 |
660万円超 850万円以下 | 収入×10% + 110万円 |
850万円超 | 195万円 |
年収500万円だと「360万円超 660万円以下」の場合が当てはまり、年収の20%+44万=500万円×20/100 + 44万円 = 144万円が給与所得控除になります。
3. 年収から給与所得控除を引く
年収 – 給与所得控除 = 500万円 – 144万円 = 356万円が給与所得となります。