【その見積もり甘いです】参考にして下さい【マンション購入】
2023/1記載
私自身、実家→賃貸→新築分譲マンション購入と渡り歩いてきております。掛かるお金はしっかり把握して購入したつもりですが、マンション入居10年経ってから『見積もりが甘かった』と反省しております。
【マンションを購入すると、どれくらい費用が掛かるのか】について、本記事にてマンション購入を検討されている方やマンション購入間もない方の参考になればと思います。
2400万のマンション購入は家賃いくらに相当?
例として売値2400万円のマンションを50年住んだ場合の月に掛かる費用をざっくりですが見積もっていきます。「2400万÷600ヶ月=月4万+ローンの利息だね!」と計算された方は間違いなく失敗します。ひとつひとつ説明していきますので理解を深めていきましょう。
購入諸経費
ざっくり120万位掛かるとします。ググると購入価格の3〜5%とあります。私もそんな感じでした。
ローン利息
年利1%の35年払いなら約450万、年利2%なら約940万掛かります。ちなみに昔の話ですが、私は国の補助が効く10年以内に完済し、利息0でした。今回は420万としておきます。
管理費用
ここは修繕積立金を除いた管理会社、管理人さん、諸経費に掛かる費用を指します。月16000円とします。
修繕積立金
今回記事を書くきっかけになったところです。新築は月4000円だの6000円だのスロースタートで溜めていくところも多いです。私のところは最初の大規模修繕で1世帯200万円掛かりました。これは想定外の追加費用+昨今の物価高の影響も大きく、真摯に受け止める必要があります。15年に1回大規模修繕するとして、月4000円(180か月)は72万円しか貯まりません。15年で200万円貯めようと思ったら月約12000円必要です。月々納めている修繕積立金を鵜呑みにしないように。
更に注意なのが、今後は日本も世界標準レベルで物価は上がっていくと考えるのが筋が良いと思います。当然、大規模修繕費用は築年数が経つほど増加します。200万→300万→400万と増えていっても何の不思議もないのです。
とりあえず、15年で234万※としておきます。※計算しやすいよう端数調整
固定資産税
ざっくり年12万(月1万)とします。
月いくら掛かるのか?
全部月換算で割り出すと、4万(マンション購入代)+2千(初期費用)+7千(ローン利息)+1万6千(管理費用)+1万3千(修繕積立金)+1万(固定資産税)= 8.8万円/月となりました。皆さんの予想と比べてどうだったでしょうか?
ポイント
2400万円のマンションは50年住むのに約5000万円掛かります。ローン完済したら家賃無し幸せ生活と言うのは妄想です。今後の余剰資金は35年ローンに充てるだけで手一杯になりそうな方、残念ですが、圧倒的に不足しています。『頭金無し、月5.5万円の持ち家生活、賃貸よりも同額で豊かな生活送れます』が如何に残酷すぎる嘘か分かるかと思います。
それでも持ち家に憧れるあなたに
私自身、分譲マンション購入前にかなりしっかり今後の人生にどれくらい負担になるのか厳しく見積もったのに予想以上に費用がかさみ、正直辛いです。
ただ、賃貸に比べて広々な空間と充実した設備、周辺の立地条件、ご近所さん、どれも当たりで満足度はかなり高いです。賃貸vs持ち家どちらにするかは各々で異なり、多くの判断材料が関わってきます。しかしながら、まずはお金の面で十分足りているかしっかり見極めることが最優先だと思います。その上で今後の人生における豊かな生活を送れる方を選択したいところです。