【とっても丁寧に理解していく】サラリーマンの厚生年金保険

倹約/ポイ活

担当夫
本ページではサラリーマンが最低限知りたい厚生年金保険の知識を押さえておきます。
分かりやすいように40歳未満のサラリーマン前提でざっくり計算しているので、そこはご了承下さい。また2020年8月時点での記事です。毎年のようにルールが改訂されるのでご注意下さい。

厚生年金保険とは

会社勤めの人が払う年金制度です

国民年金との関係

・厚生年金に加入すると国民年金に同時加入となる。(国民年金を拡張したものと捉えて良い。二階建て構造と呼ばれる)
・厚生年金加入中は厚生年金を支払えば、国民年金を納めた事になる。

支払い期間

・受給状況関係なく会社勤め中は70歳まで支払う必要がある。(受給しながら支払いもある。退職後年金額が変わる)
・支払は会社と折半(1:1)

支払い額

標準報酬の9.15%を納付する
・標準報酬×支払い割合(18.3%)÷2(会社と折半)
・標準報酬は報酬月額(手当含めた報酬額)が一定額毎に繰り上げ/繰り下げでランク分けした上での計算。
・標準報酬の最大は62万円なので、月の個人負担は最大56730円
・詳しくは日本年金機構の保険料額表を参照。

受給額

こちらも詳しくは日本年金機構参考で。
年金額=報酬比例年金額+経過的加算+加給年金額

報酬比例年金額

※ざっくり計算(40歳以下の人向け。年齢により求め方が変わります)
報酬比例年金額 = 総報酬額 × 生年月日に応じた率 (A)
言い換えると
報酬比例年金額 = 総納付額 × 生年月日に応じた率の変形 (B)

報酬比例年金額 = 総標準報酬 * 5.481/1000 (A)
= 総標準報酬 * 9.15/100 * 100/9.15 * 5.481/1000
= 総納付額 * 5.481/91.5 (B)

(例)年収500万で40年働いた場合 (こちらもざっくり)
500万×40年 * 5.481/1000
= 20000 * 5.481/1000 ≒ 20 * 5.5 = 年額110万円

経過的加算

こちらも計算式を意訳した、ざっくり説明です。
20~60歳未満で厚生年金に加入していない期間がある場合、もし20歳未満60歳以上で厚生年金に加入している期間があれば月1630円補填される。
(例)年収500万で20~60歳で40年働いた場合・・・0円

加給年金額

受給開始時に生計と共にする配偶者or子供がいる場合、家計が一定以下であれば、追加で給付が受けられます。
配偶者がいる:年額390900円
子供がいる:年額 1,2人目各224900円、3人目以降各75000円
※前年の収入が850万円未満であること。または所得が655万5千円未満(参考リンク)

受給額例:40歳年収500万のサラリーマン(配偶者有、子供無)

年金額
=報酬比例年金額+経過的加算+加給年金額
≒110万円+0円+39万円
=149万円になります。
国民年金78万円を合わせると、年額227万円になります。

仕事継続している場合の支給停止について

報酬比例年金額(月額) + 総報酬月額相当額(賞与込) で47万円を超えた分の半額が支給停止になります。

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