【感想】箕輪厚介著『死ぬこと以外かすり傷』【秒速行動 背中押し本】

雑談

担当夫
箕輪さんの『死ぬこと以外かすり傷』を図書館で借りてきました。

箕輪さんは狂人か

最初の「考え方」の章で箕輪さんの本質が分かります。予定調和を嫌い、海外でパスポートを無くしてからの体験や小部屋に監禁された体験に非常に興奮したというエピソードがあります。ヤバい状況が最もエキサイティング。一般人からしたら、これは狂人です。普通の幸せでは満足出来ない。【自分の人生を最大限に楽しんでやる】というメッセージが込められていると感じました。

「3歳児レースに勝ち残れ」という節があり、本能丸出し、好奇心剥き出しの3歳児のように人生を楽しめとあります。そして本当に人生を最大限に楽しもうと真剣に考えてみました。自分の人生に真剣に向き合ったとき、箕輪さんは狂人ではありません。寧ろ、妥協している一般人がある意味狂人なのかもしれません。

既に考えている事と一致したエッセンス

変わり続けることをやめない

本書に出てくる「変わり続けることをやめない」は私自身既に意識して生活しています。歳を取れば取るほど、人生が進むスピードは圧倒的に早くなる。これは若い頃より単調作業の繰り返しとなってしまい、非常に薄い人生を歩んでいる事に他なりません。現状の日本は生活水準が高く比較的豊かな生活が出来ています。ここで言う豊かな生活は、生きていくのに困らないという意味であり、毎日平凡な生活を単調に繰り返すだけの人生はかえって不幸だと思います。

私は人生の点数は【得た幸せの総量】だと思っています。イメージとしては食欲、性欲、睡眠欲の3大欲求で高得点(最高10点のうち、それぞれ8点以上)を取れるなら、次に小さな事でも良い、自己実現欲求を満たしにかかろう。自己実現欲求の最高得点は10点の比ではない。最高1億点かもしれない。周りに見えるのは結果だが得点は過程から入ってくる。3大欲求を十分満たせていなくても、自己実現欲求を満たそうとする事は大切。その行動に周りが魅せられて仕事に繋がるかもしれない。恋愛に繋がるかもしれない。小さな自己実現欲求は好奇心を満たす事だと思います。言い換えれば3歳児になろうという事です。

人生はロールプレイングゲーム

本書の最後の最後に「人生など長いドラマであり、ロールプレイングゲームに過ぎない。失敗もトラブルも全部、話を面白くするイベントだ。」という言葉があります。自分の目指す方向に向けて進む旅の道中は何もかも全部ひっくるめて楽しめるという教訓だと思います。私も別の出発点から「人生はロールプレイングゲーム」だと思うようになっていました。

苫米地さんの言葉で「物理的世界だって実は自分の心が生み出した世界」(参考チャンネル)というのを聞いて、自分なりに勝手に解釈したところが出発点です。人は共通の地球という舞台にいながら、各人が主役のやり直しの効かないロールプレイングゲームをプレイしている訳です。どんな出来事も「イベント」だと思うし、毎日宿屋から出て、レベルの上がらない格下の敵を倒してゴールドを得る作業を延々と繰り返すサラリーマン生活に危機感を持っています。

心動かされた言葉

努力は夢中に勝てない

「義務感で仕事をやっている人間はヨダレを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない」
全くその通りだと思う。夢中と努力が相反するものとは思わないが、夢中になれない事を努力すれば苦痛でしかない。趣味や遊びは苦も無く延々と出来てしまう。精神的に対応出来るキャパシティが違ってくるので勝負にならない。

手を動かせ

秒速で動け、膨大な量をこなせ。行動が熱となって、周りを惹きつけ、自分に負荷を掛ける事でレベルが上がる。「秒速で動け」メッセージは世間に受け入れられるかは流行りがあるように感じますが、人生を楽しみきりたいなら「秒速で動け」一択だと思います。個人的には休息取るときは全力で休息し、動くときは最高効率で全力で動く。目先の効率に惑わされない。経験値を貯めてレベルを上げていき、トータル的に「スピード×量×質」を最高まで持っていく。

私自身の追い求める道は何か?

箕輪さんの人生のキーワードは「熱狂」。ではあなたの人生のキーワードは何かと問われているように感じました。箕輪さんくらいにヒリヒリしたラインを生きる自信はないが、まだ見ぬ景色を見たいという「好奇心」は私の人生のキーワードにもあると思います。好奇心を満たすのは動くか動かないかの選択があれば、「動く」を選ぶ、ただそれだけの本当に簡単なこと。私の背中をさらに押してくれる一冊になりました。

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Kindle版『死ぬこと以外かすり傷』